「不用品を捨て、余分な物を買わず、権利関係を複雑化することなく、シンプルに生きる。
そのような相続税対策なら、死亡時期を想定せず、また、無駄な費用をかけることもなく、今すぐにでも実行できる。」
弁護士・税理士の関根稔先生は、相続税対策を上記のように述べています。
(1) 不要な物を捨てる、新たに物を買わない
相続税評価額を下げるために、不動産を購入したり、生命保険を活用したりするケースがあります。
相続税が安くなるからということで、営業マンから賃貸マンションを買いませんか?
などと勧められた方もいるでしょう。
でも、その前にやることがあります。
それは、不要な物を捨てる、新たに物を買わない。
(2) 財産の把握を容易にする
部屋や財産関係を整理することで、自分がどんな財産をどれだけ持っているのかを正確に把握できます。
隠れた財産はないか、家族が知らないようなへそくりや、古い証券がないか、部屋を断捨離する中で知ることができる。
また、財産がすっきり整理されていると、自分自身の精神的な負担が減りますし、将来的に相続人が「何から手をつけていいか分からない」と困らない。
これは、相続税対策の第一歩であり、非常に重要と考えます。
(3) まとめ
相続税対策として、不動産を購入したり、生命保険に加入したり色々な節税策があります。
各社が色々な商品を提案して、何が正解かわからない。頭が混乱することも多い。
そんな時は、まず不用品を捨てる、財産関係の整理です。
これを丁寧に少しずつ勧めていくとが相続税対策の一歩だと思います。