息子のアルバイトを求人誌で一緒に探していると、時給が高いバイトと、そうでないバイトに分かれます。
うちの息子は人見知りなので、接客は嫌で、作業に集中できる仕事を探しています。
時給は正直どうでも良くて、「何よりも働くという経験をしてみたい」らしいです。
私も時給が高い低いよりも、経験値を大切にする考え方には賛成です。
私たちは、働いているうちに、無意識のうちにお金に縛られて、損するような考え方をしてしまいがちです。
【経験の量】を軽視していませんか?
人は、時給が高い仕事を選びがちです。
しかし、時間単価が少し低くても、たくさん働ける(量がこなせる)仕事の方が、トータルで多く稼げますし、何より多くの経験値を積むことができます。
キャリアをスタートさせたばかりのときは、多少時間単価が低くても、「物量」、つまり経験の数を重視すべきです。
たくさんの現場を踏むことで、ビジネススキルは成長する。
目先の給料に囚われず、「経験値」を稼ぐことは大切です。
【隠れた出費】を計算していますか?
「時給2,000円のアルバイト」と聞くと魅力的に聞こえますが、その仕事のために往復2時間かけて通勤していたらどうでしょうか?
通勤時間や、仕事のための準備時間も、あなたの時間です。
これら全てを足して計算し直すと、「本当に稼いだお金」は大きく下がっているかもしれません。
お金で時間を買う意識を持つことで、スキルアップのための時間を確保できます。
【現状維持】に留まっていませんか?
人間は基本的に、「変化が怖い生き物」です。
今、安定して稼げている人が、新しい挑戦をして一時的に収入がゼロになることを極端に恐れてしまいます。
この考え方こそが成功を遠ざける大きな「落とし穴」です。
成功する人は、「今の収入」ではなく、「未来の自分が稼ぐ力」を見ています。
今の快適さにしがみつかず、未来の可能性に時間を使うことが大切です。
【価値】ではなく【時間】で考えていませんか?
「8時間働いたから、これだけのお金をもらう権利がある」—これは「時間で考えるクセ」です。
稼げる人は、この順番が逆です。
「私は3万円の価値を生み出した。そのために8時間を使った」と、生み出した「価値」から考え始めます。
時間単価を少しずつ上げようと努力するより、「どうすれば自分が提供できる価値を10倍にできるか?」と考える方が、収入の伸びていきます。
働くときも、「作業時間」ではなく、「この商品で、お客様にどんな感動という価値を提供できたか?」と意識するといいでしょう。
人間関係に【お金の物差し】を持ち込んでいませんか?
お金の考え方は、仕事の効率化には役立つ「道具」ですが、「人間関係を測る物差し」ではありません。
「君と遊んでいる時間で、いくら稼げたのに」などと、友人や家族との時間にまで「お金の計算」を持ち込むのは絶対にやめましょう。
彼らが求めているのは、お金や効率ではなく、「愛情」や「配慮」です。
人間関係においては、計算を一度ストップして、相手に寄り添うことが、あなたの人生の幸福度を長期的に支えてくれます。
まとめ:「時間」という道具を使いこなそう
成功を遠ざける5つの「損するクセ」は、誰もが陥るものです。
大切なのは、「時間で考えるクセ」を否定することではなく、それが「効率化の道具」であると理解し、人間関係や未来への投資には使わない、という道具の使い分けをマスターすることです。